第18回修法研修旅行
東日本大震災 被災地巡礼
(2012年9月11日~12日)
今回の研修旅行は東日本大震災の被災地巡礼となりました。初日は石巻法音寺の谷川正明上人を訪ね、市内の被災地の案内と共に、お寺に参詣し、物故者慰霊の読経をしました。
また、児童のほぼ全員が津波で亡くなられた大川小学校前庭での慰霊読経等を行い、あらためて被災現地の姿を目の当たりにして、参加者一同、今後の支援活動に思いを馳せました。
【行程 一日目】
仙台駅(10:30) ⇒ 石巻 法音寺(震災講話・昼食など) ⇒
鳴子温泉 鳴子ホテル(17:00)
【行程 ニ日目】
鳴子ホテル(8:30) ⇒ 巌美渓(見学) ⇒ 達谷の窟(見学) ⇒
毛越寺(拝観) ⇒ 中尊寺(拝観・昼食) ⇒ 仙台駅(16:00)
行程一日目
法音寺
明治37年、牡鹿郡根岸村旧新田町に渡波教会が設立され、日蓮宗の信仰の拠点として、お祖師様や鬼子母神様を中心に信仰を集める。第二次世界大戦の終戦を機に当時、山林であった現在は駐車場として利用をしている用地を開墾し、本堂・庫裡を建設して昭和25年寺号公称、法音寺は開山されました。昭和55年、現在地に山林を取得、開墾庫裡落慶。昭和60年、会館直心館落慶。平成元年には、本格的な木造建築の大本堂が落慶される。
東日本大震災では地域社会が壊滅的な被害を受ける。現在、被災者の受け皿となり、避難所として、また多くの亡くなった方々の供養の場として、遺族の皆様に生きる力を与える場として、地域社会へ貢献されています。
行程二日目
中尊寺
毛越寺と同年、嘉祥3年(850)創建された天台宗東北大本山です。平成23年6月に世界文化遺産に登録され、金色堂をはじめ3000余点の国宝、重要文化財を伝える。藤原清衝によって大伽藍が建立され経蔵・金色堂覆堂・石製五輪塔・宝塔・野外能舞台の重要文化財建造物の他、平安時代の美術工芸建築物が良好な状態で保存されています。
毛越(もうつ)寺
平泉中尊寺・松島瑞巌寺・山形立石寺と共に「四寺廻廊」巡礼コースの一つ。嘉祥3年(850)、中尊寺と同年に慈覚大師円仁が創建した天台宗別格本山。創建後に大火で焼失荒廃をしましたが、奥州藤原氏二代藤原基衝夫妻、三代秀衝が壮大な伽藍を建立し、中世の歴史書「吾妻鏡」によれば、当時は中尊寺をしのぐ規模であったと言われます。現在は世界文化遺産に登録されており、国の特別史跡、特別名勝に指定されています。
厳美渓
国の名勝及び天然記念物に指定。栗駒山を源に流れる磐井川が巨石を侵食し、おう穴・滝・深淵と表情を変え、2キロにわたる渓谷美を見ることができます。
達谷の窟
延暦20年(801)、征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を拠点としていた蝦夷を討伐した記念として建立。正式には、達谷窟毘沙門堂という。
鳴子温泉
鳴子温泉郷は1000年の歴史を持っています。温泉の発見は承和4(837)年。鳥谷ケ森(鳴子火山)が大爆発し、熱湯が噴出したといわれ、一説には、その時の轟音から村人が「鳴郷の湯」と名づけたとも伝えられています。刻々と色が変化する掛け流しの硫黄泉、とろりとしたお湯はまるで美容液そのものです。